サンローラン（Saint Laurent）は、イヴ・サンローランが1962年に立ち上げた、フランスが誇る世界的ラグジュアリーブランド。

創業者のイヴ・サンローランは、アルジェリアの港町オランに生まれる。

幼少期にフランスのパリに引っ越した彼は、17歳のとき母親に勧められてファッションデザイン学校に進学。3か月後のIWS(国際羊毛事務局)主催のデザインコンクールにてカクテルドレスを発表し、ドレス部門最優秀賞を受賞する。

このコンクールで審査員を務めたVOGUEのディレクター、ミッシェル・デブリュノフはイヴのポートフォリオを見て、友人のクリスチャン・ディオールにイヴを紹介する。

ディオールはイブの才能に感銘を受け、自分の後継者としてイヴを育て始める。

しかし、イヴがディオールに迎え入れられてから3年後、クリスチャン・ディオールが急逝。

カリスマデザイナーを失ったクリスチャン・ディオールを若干21歳のイヴが後継デザイナーとして支えることとなった。

ディオール亡き後、イヴはパリの初コレクションで、より広くより短いフォルムが特徴的な台形のデザインである「トラペーズライン」を発表する。これが認められイヴ・サンローランはその人気を不動のものとした。

1960年に戦争に徴兵され、ディオールを離れることとなったイヴは、除隊後、恋人ピエール・ベルジェ、アメリカの実業家マック・ロビンソンと組んで、自身のメゾン「イヴ・サンローラン」を立ち上げる。

世相を反映した斬新なモードスタイルは周囲の反響を呼び、イヴ・サンローランはファッション業界に確固たる地位を築いた。

自由になりたい、という女性たちの声にイヴは1966年、プレタポルテライン「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュ」のブティックをパリに出店、これがプレタポルテ初となるブテイックとなった。

2002年、パリでのオートクチュールコレクションを最後にイヴが引退すると、オートクチュール部門は閉鎖し、以降プレタポルテのみとなった。

2012年、エディ・スリマンがイヴ・サンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任すると、ファッション部門のブランド名を「サンローラン（Saint Laurent）」に変更するなどブランド改革に乗り出し、新生サンローラン（Saint Laurent）の人気に大きく貢献した。

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